辞書を通して人生に大切なことを教えてくれる「舟を編む」

映画

映画「舟を編む」は2012年の本屋大賞で第1位に選ばれた小説を実写映画化したもので、1冊の辞書を作り上げるまでの十数年の物語が描かれています。

主演は松田龍平と宮﨑あおい。他にも個性豊かな俳優たちが登場し、見ごたえのある作品になっています。

辞書ってどうやって作られるのだろう…?ときっと多くの人は今まで気にもしなったのではないでしょうか。今では大人も電子辞書すら使わない時代。

ですがそこには、辞書に人生を捧げるひとたちのいろんなドラマがあったのです。

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「舟を編む」予告動画↓

映画『舟を編む』予告編

「舟を編む」~あらすじ~

辞書編集部の荒木は、定年退職を間近に控えていたため自分の後釜を任せられるような優秀な後継者を探していました。

なかなか候補を見つけられないなか、荒木の部下である西岡が他部署で営業をしている馬締(まじめ)という男の情報を手に入れます。

コミュニケーション能力ゼロで周囲からは変人と噂されていた馬締ですが、大学院で言語学部を専攻していたということもあり荒木は西岡と共に馬締に声をかけにいきました。

そこで荒木は「“右”という言葉を説明できるかい?」と馬締に質問すると、少し考えて「西を向いたとき、北に当たるほう。」と答えました。

さらに馬締は他の言葉でも説明するために自分のデスクにある紙の辞書を引きにいったのです。

それを見た荒木は言葉にせずともこの人だと思い、馬締は辞書編集部へ異動となりました。

辞書編集部は約24万語の見出し語を扱う大規模な新しい辞書の企画を進めていました。

その辞書の名前は「大渡海」。

“ら”抜き言葉などの若者言葉や、間違って使われている言葉なども積極的に入れて今を生きる辞書をつくろうというコンセプトを掲げ、編集部一丸となって進行していきます。

38年間辞書作り一筋でやってきた荒木は定年退職し、辞書編集部の監修者である松本先生は半身を失ったようなものと肩を落としますが、荒木は「大渡海」という大仕事を馬締に託しました。

そして馬締は不安ながらも辞書に一生を捧げることを決意します。

そんなある日、下宿している家の大家さんの孫、香具矢に一目ぼれした馬締は、松本先生に“恋”という言葉の語釈を任されました。

西岡に背中を押されて馬締は香具矢に思いを告げ、意外なことにその恋は実り、やがて2人は夫婦になります。

それから14年後、未だ「大渡海」は制作途中。

校正や見出し語の最終チェックなどラストスパートをかけていたところでしたが、松本先生が癌を患っていることを知り、馬締はなるべく早く大渡海を完成させないといけないと焦り始めました。

そして実際の紙に試し刷りをしたりと順調に進んでいるなか、とうとう松本先生は病室で息を引き取りました。

松本先生は覚悟をしていたようでしたが、完成を共に見届けさせてあげられなかったことを馬締はひどく悔やみました。

しかし松本先生が最後に残した手紙にはこの上なく充実した人生だったと共に辞書を作れてうれしかったと、感謝の気持ちが綴られており、馬締はまた前を向き発売したばかりの「大渡海」の改訂作業に取り掛かるのでした。

松田龍平について紹介します。

俳優の松田優作と女優の松田美由紀の間に生まれた芸能一家の長男で弟は松田翔平です。

1999年に映画「御法度」で俳優としてデビューし、数々の新人賞を受賞しました。

そして今作品でも報知映画賞、主演男優賞を受賞し1983年に同賞を受賞した父松田優作と史上初の父子での受賞で話題になりました。

◆代表作/関連作品

・『御法度』

・『青い春』

・『アヒルと鴨のコインロッカー』

・『まほろ駅前多田便利軒』

・『探偵はBARにいる』シリーズ

続いて宮﨑あおいについて紹介します。

1999年「あの、夏の日 とんでろ、じいちゃん」で映画デビューしました。

CMでもよく見かけますが、映画に出てくる宮﨑あおいは可愛らしい顔にひそむ強烈な女優魂が見られます。

最近は結婚、出産を機にあまり露出が少なくなったので残念です。

また復帰して年を重ねたからこそできる役を演じてほしいなと期待しています。

◆代表作/関連作品

・『NANA』

・『ただ、君を愛してる』

・『少年メリケンサック』

・『ソラニン』

・『ツレがうつになりまして。』

・『神様のカルテ』

実際に辞書作りに携わっている方からしたら、辞書作りという仕事が作品として世に出されることはとんでもなくうれしいことなんじゃないでしょうか。

何事もひとつのことに人生をかけて挑むことは美しく、結果はどうであれその過程こそがかけがえのない財産になるのだと思います。

そのことを“辞書”を通して教えてくれた素晴らしい作品でした。

私には、地味な作業ばかりで表立って目立つことはなくても、辞書作りに一生を捧げた彼らはとても眩しく輝いて見えました。

家にある紙の辞書を開いてみようと思います。

きっとみなさんも同じ気持ちになることでしょう。

AmaZon
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