「パンズ・ラビリンス」の気になるラストシーンをどう見る?

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「パンズ・ラビリンス」のラストで、オフェリアは本当に地下の国に戻れたのか?

本作のラストシーンにはだいたい2通りの解釈があるようです。

 1.オフェリアの夢落ちで、元々地下の国は存在しなかった

 2.地下の国は本当に存在し、オフェリアの精神はそこに戻った

1だったらなんとも言えない気持ちになりますが、2だったらハッピーエンドですね。

■キーワードは「牧神パン」

解釈の手助けの一つとなるのがパンの存在です。

パンがオフェリアの妄想の存在ではなく、かつ、信用できる存在であれば、オフェリアは地下の国に戻ったと言えそうです。

・パンの信用できる点

 1.オフェリアの母の病気を良くするために、マンドラゴラを与えた

  このマンドラゴラはヴィダルにもオフェリアの母にも見えています。

  しかも、マンドラゴラはおとぎ話の中にあるような不思議な生物で、オフェリアが偶然森で発見したものとは思えません。

  また、マンドラゴラによってオフェリアの母の体調がよくなったのも事実で、これが燃やされた瞬間に母の体調が一気に悪化しました。

  つまり、パンは実際に存在していて、オフェリアを助けるためにマンドラゴラを与えたと言えそうです。

 2.試練のクリアのために、助言とアイテムをくれる

  試練はオフェリア一人で挑まなければならず、命を落としてもおかしくないような危険なものです。

  パンはその突破のために必要なアイテムや手助けとなる助言を与えてくれます。

  オフェリアが試練を突破することを心から願っているようです。

・パンの信用できない点

 1.オフェリアにしか姿が見えていない

  ラストシーンの辺りで、オフェリアとパンが話をしています。

  しかし、そこに遭遇したヴィダルにはパンの姿が見えていません。

  オフェリアの妄想の存在という可能性が伺えます。

 2.オフェリアに対する態度がどんどん厳しくなってくる

  オフェリアが自分を信じ切っているのが分かってきたから突き放しても問題ないと悟っているかのようです。

 3.パンの姿には、紙だけでなく羊の角を持つ悪魔のイメージも含まれている

  神ように装っているが、本心は悪魔であることを表しているのではないでしょうか。

  つまり、地下の国は地獄を表しており、パンはそこに無垢な人々を落とし込むことが目的なのです。

  オフェリアは地下の国王女などではなく、ただの普通の人間で、パンの甘言に誘われているだけかもしれません。

パンの信用できる点とできない点を挙げてみましたが、どのようにも解釈することができ、ラストシーンに対する解釈の決定打とはなり得ないようです。

■最後の決定打はナレーション

結果的にここに行き着くことになります。

オフェリアが亡くなった後に流れるナレーションは制作者側の意図に基づいた内容と言えます。

つまり、オフェリアは地下の国王女に戻ってその国を長い間平穏に統治した、これが本作の結末なのではないでしょうか。

あなたは本作の結末をどちらと考えますか?

是非とも本作を見て自分なりの解釈を楽しんで見てください。

「パンズ・ラビリンス」の予告編

パンズ・ラビリンス(予告編)

「パンズ・ラビリンス」のあらすじ

時は1944年、舞台は軍とゲリラの内戦状態が続くスペイン。おとぎ話が大好きな少女オフェリアが森の中で出会ったのは、奇妙な姿をした牧神パンであった。

初対面のはずなのに、彼はオフェリアを知っている様子。彼によると、実はオフェリアは地下の国の王女であるとのこと。彼女はかつて人間界に憧れ地下の国を飛び出したまま戻らないという。

パンはオフェリアが完全に人間になっていなのなら、再び地下の国王女として迎えると話す。その確認のためにパンはオフェリアへ三つの試練を課す。この3つの試練に少女は打ち勝ち、再び王女として地下の国に戻ることはできるのか?

「パンズ・ラビリンス」の作品データ

初公開2006年10月11日 (スペイン)

監督ギレルモ・デル・トロ

脚本:ギレルモ・デル・トロ

制作:ベルサ・ナバーロ

   アルフォンソ・キュアロン

   フリーダ・トレスブランコ

   アルバロ・アグスティン

製作費1,350万ユーロ

興行収入:約8,300万ユーロ

上映時間:119分

「パンズ・ラビリンス」の出演者

オフェリア:イバナ・バケロ

パン:ダグ・ジョーンズ

ヴィダル:セルジ・ロペス

「パンズ・ラビリンス」のまとめ

以下、本記事のまとめとなります。

・本作のラストシーンの解釈には2つの解釈がある。

・パンの存在をどう見るかで、解釈が変わってくる。

・制作者側の意図は地下の国に戻った説と考えられる。

AmaZon
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